CGキャラクターによるライブ等のリアルタイム収録に最適な
軽量で安定性に優れたモーションキャプチャー補正アプリケーション
『n-Links(※商標登録出願中)』は3Dモデルを使用したコンテンツ制作において、従来のリアルタイムモーションキャプチャーで懸念される技術的負荷(機材・人材)を簡易化およびシステムトラブルの可能性を低減することで、システムの安定性と低コスト化を実現し、個人・法人を問わず幅広いユーザーがリアルタイムにコンテンツを発信できるようにすることを目的としたソリューションです。
『n-Links』ソリューションでは、ライブやTV番組・映画の制作現場で長年数多くのモーションキャプチャー収録を行う弊社のノウハウを活かして開発したリターゲットアプリケーション『n-Links Retarget(エヌリンクス リターゲット)』、および表情操作アプリケーション『n-Links Facial(エヌリンクス フェイシャル)』の2種類のアプリケーションをご提供いたします。
また、CGをリアルタイムで合成するバーチャルプロダクションにおいてパフォーマンスキャプチャーを使用する場合も、『n-Links』は最適なソリューションとなります。
弊社が映像制作を担当する映画『Semi Exp.』においても、本技術の導入によりモーション撮影時間の大幅な短縮を実現しております。
ヤマハ株式会社『GPAP』との連携にも対応し、モーションキャプチャーデータを汎用的に記録・編集・再生可能とする新技術を共同開発いたしました。
n-Linksアプリケーション紹介動画
n-Links Retarget

『n-Links Retarget』は、運用するオペレーターの利便性、マルチプラットフォーム対応でタブレットでも動作する軽量さ、長時間収録に耐えうる安定性・冗長性を備えた新世代のリターゲットソフトウェアです。
製品の特長
・光学式/慣性式モーションキャプチャーデータのリアルタイム制御に最適。
・Windows/Mac対応。iOS/Androidタブレットでも動作可能。
・VRM/FBX等各種3Dモデルファイルの読み込み対応。
・自動で自然なリターゲット。頭や身体の向き、足の接地、腕の位置の追加調整も簡単。
・リターゲット後の動きを画面でプレビュー可能。VRMの揺れものにも対応。
・複数送信元からのモーション受信に対応。OptiTrack/Xsens混在も可能。
・最大120Hzの高フレームレートでモーションリターゲットデータを送信可能。
・複数のレンダリングシステムへのリターゲットデータ同時送信に対応。
・バックアップ用に2台でリアルタイム同期可能。PCとタブレットなど別OS間も可。
主要機能紹介
▼各種3Dモデル対応 / 簡単リターゲット
『n-Links Retarget』で3Dモデルのファイル(VRM形式推奨。FBX, OBJ, GLTF2, STL, PLY, 3MF, DAE及びそれらのZIP)を開くだけで、自動的にリターゲットが行われます。
最大10キャラクターまで同時に扱うことができ、実際に近い表示イメージでモーションを再生することで、衣装と腕の貫通(干渉)などが確認しやすく、必要に応じてスライダーUIで簡単に調整が行えます。
頭や身体の向き、足の接地(つま先)、足の幅のほか、腕は外~内/前~後/上~下に加え、「腕を腰から離す」で腕の外側の位置は変えず内側の位置だけスカートから離す調整もでき、大変便利です。
▼安定性と冗長性 / クロスパスシステム
『n-Links Retarget』は弊社映像制作にも使用しており、単体で長時間の収録に耐えうる安定性をもちます。
また、編集した内容は別のデバイス上の『n-Links Retarget』とリアルタイムで同期させることが可能です。
メイン機でバックアップ機のIPアドレスを指定して同期すれば、バックアップ機に触れることなくメイン機での変更が反映されます。
さらに、『n-Links Retarget』からのリターゲットデータは同時に3ヵ所まで送信可能。
受信するレンダリングシステム側でメイン機からのデータが途絶した場合に自動的にサブ機に切り替えるプラグイン(Unreal Engine用)を提供しており、弊社が「クロスパスシステム」と呼ぶ、万一の機器トラブルに備え冗長性を確保したシステムを構築することが可能です。

▼複数モーションサーバーのデータを同時受信可能
複数のモーションサーバーからのデータの同時受信に対応し、光学式モーションキャプチャー(OptiTrack)と慣性式モーションキャプチャー(Xsens)を『n-Links Retarget』上で同時に扱うことも可能です。
たとえば、AスタジオとBスタジオからそれぞれ送出されたモーションデータを受信し、1つのスタジオで収録しているように見せる、といったことも実現できます。
▼マルチプラットフォーム対応 / タブレット動作可能
『n-Links Retarget』は、Windows/Macに対応するほか、iOS/Androidのタブレット・スマートフォンでも動作可能なほど軽量です。
リターゲット速度はデバイスの性能や読み込むモデル数で変動いたしますが、2020年発売のiPadでも3キャラクターを120Hzの高フレームレートでモーションリターゲット可能です。
リターゲット用にハイエンドデスクトップPCを用意する必要がなく、ゲーミングノートPCなどでも運用可能です。
また、サブ機にタブレットを活用すれば省スペースで冗長性のあるシステムが構築可能です。
動作確認済みモーションキャプチャーシステム
『OptiTrack』(光学式モーションキャプチャーシステム)/株式会社スパイス
『Xsens』(慣性式モーションキャプチャーシステム)/株式会社HELTEC センシング事業部

※他モーションキャプチャーシステムも順次対応予定。
n-Links Facial

『n-Links Facial』は、3Dモデルの表情コントロールを行うソフトウェアです。
音声入力によるリップシンクに対応し、自由なカスタマイズでキー・ボタンに表情を割り当て簡単に呼び出すことができます。
ゲームコントローラーのアナログスティックを使った柔軟な表情コントロールも可能です。
製品の特長
・モデルを読み込むとブレンドシェイプ名を元に目や口を自動セットアップ。ボタンに表情を登録すればすぐに使用可能。
・ゲームコントローラーを使用したアナログ操作による微妙な表情変化や、複数の表情のブレンドも可能。
・各種3Dモデル(VRM1.0/0.xまたは、FBX/OBJ/GLTF2/STL/PLY/3MF/DAE及びそのZIP)の読み込みに対応。
・音声入力によるリップシンクに対応。OSC形式のデータ入力による口パクも可能。
・Windows/Mac対応。iOS/Androidタブレットでも動作可能。
ヤマハ株式会社『GPAP』連携
『n-Links』アプリケーションと、ヤマハ株式会社が開発するマルチメディアデータの記録・再生技術『GPAP(ジーパップ/General Purpose Audio Protocol)』との連携により、モーションキャプチャーデータを汎用的に記録・編集・再生可能とする新技術を共同開発いたしました。
『n-Links Retarget』および『n-Links Facial』からOSC(Open Sound Control)形式で送出されたデータを『GPAP』が受信することで、オーディオデータ同様にDAW上でモーション・表情データの録音・再生・カット&ペースト編集・バージョン管理が可能となります。
従来は再収録が必要となったモーションデータ・表情データの後編集(差し替え、タイミング調整など)が可能となり、制作フローの柔軟性が大幅に向上いたしました。
『GPAP』連携の詳細については以下の動画、およびヤマハ株式会社のリリースをご覧ください。
料金体系
ソリューションの提供料金はご利用アプリケーションやサポート範囲により異なります。
個別にお見積りを作成いたしますので、以下のフォームよりお気軽にご依頼ください。
※現在は法人様向けにソリューション提供を行っております。個別アプリケーションの個人様向け販売は2026年以降を予定しております。